• テキストサイズ

ブルーロック✖️裏恋

第5章 5夜



啄むように軽いキスをし、何度か角度を変えたところで、千切君に肩を押され引き離された。

苦しげに寄せられた眉は下がり、緋色の瞳は揺れていてーーーーー
間近で見る彼の表情に胸が締め付けられる。



「大丈夫って何だよっ、、、‼︎俺は全然大丈夫じゃねーからっ、、、」


吐き捨てるように言うと、千切君は私をベッドに押し倒した。


「抱いたらスッキリすんの?」

『・・・それは、』

「意味わかんねーこのモヤモヤも、、、アンタを抱いたら全部スッキリすんのかよ、、、」



荒い口調とは裏腹に、千切君は壊れ物を扱うかのようにそっと私を抱きしめてきた


「頭では分かってんだ……分かってんのに……

つーか俺……マジ何しに来たんだろーな…。」




彼の吐息と少し弱った声がさらに胸を締め付ける



そんな千切君の姿に、自分勝手な事を言ってしまったと後悔した。

私がいくら大丈夫でも、相手が大丈夫じゃないなら……
これ以上は進んじゃいけない。



真っ直ぐで優しい彼を傷つけてしまう。





/ 114ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp