第6章 初期刀と新たなる刀剣男士
『…なるほど。じゃぁ、その二振りは特に辛い思いとか嫌な思い出があるわけではないのね?』
こん「はい!元々あちらの本丸の審神者は審神者としての力が強くはなかったようで
顕現出来た刀も初鍛刀で短刀が一振り、そして物吉貞宗と日向政宗、後は最初の五振りから選べる初期刀の四振りしか本丸にはいなかったようです!」
『初鍛刀した子は?』
こん「それが話を聞くと初期刀は加州清光で初鍛刀は小夜左文字だったらしいのですが
2回目の出陣で小夜左文字は出陣中に折れてしまったらしいのです。
初期刀の加州清光の本丸への帰還するかどうかの判断を誤り、中傷だった小夜左文字を連れ、そのまま出陣を続けた後折れたとの話を伺っております。」
『…そうなんだ。え、じゃぁ加州清光は?加州清光の方が傷付いてるんじゃ…』
こん「はい。小夜左文字が折れてから部屋に引き篭もっていると聞いております。
小夜左文字が折れた後、あちらの審神者が加州清光が他に仲間が居れば少しは元気になるのではと考え、鍛刀をまた試みたようでその鍛刀で顕現されたのが物吉貞宗と日向政宗になります!
あちらの審神者は審神者としての力は少なかったのですが、とても優しい心をお持ちで、鍛刀運はとても良かったようです!
鍛刀でも中々出ない、二振りを顕現させることが出来たのですから!」
『二振りは、小夜左文字と加州清光のことは知ってるの?』
こん「はい、審神者より話は聞かされていたようで加州清光を元気付けてほしいと言われていた、とも伺っております!
ただ、それでも加州清光のショックは大きく自分のせいだと責めてしまっているようで…」
『そうだったのね…。二振りを引き取るのはもちろんいいんだけど
加州清光はどうなるの?傷付いたままでしょう?』
こん「加州清光はこの後、政府塔に戻り検査等を受け、器に問題がなければあちらの審神者が力を無くしたと同時に記憶をリセットし、新たな審神者への初期刀として五振りにまた戻されます。」
『記憶のリセットなんて可能なの?』
こん「はい!初期刀と政府刀に限ってですが、可能です!
なので加州清光には新たな審神者の元でまた1から頑張っていただきたいと政府も考えているようです!」