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12歳年下の旦那様との甘い生活

第116章 番外編 その2 『私』の誕生日③



ととととと…と…と音がしそうな
走り方をしてお父さんの元に戻って。

『とーしゃ…、抱っこ…っ』

お父さんに抱っこして貰って
それで落ち着いたみたいで…。

お母さんには…何度も
謝られてしまって。
別に迷惑になったりしてませんよと
こっちが言うとお父さんも
ぺこりと小さく会釈してくれて。

ほっこりとした気分で
その親子に頭を下げて、
南極大陸のエリアを後にする。

『いやぁ~、女の子も可愛いですね』

「男の子がいいって言ってなかった?」

『どっちも可愛いですよ…きっと』

その次のタスマン海の水槽には
カマイルカが泳いでいて。
その水槽にはべったりと
張り付く感じに今度は
2歳ぐらいの男の子が陣取っていて。

この子は…カマイルカが
好きなんだろうなって思いながら
熱心に水槽を見てる横顔を見てると
水槽の中のカマイルカも…
熱心に見つめる視線に気が付いたのか
男の子の動きに合わせて
それをマネするみたいに
首を傾げて動かしていて。

『男の子も…可愛いですね…』

『みなとーー置いてくよ~?』

と…後ろから声がして
振り返ると抱っこ紐で
赤ちゃんを抱っこした
お母さんが…その子を呼んでいて。

お父さんはお父さんで
その子が乗っていた
ベビーカーを押していて。

その次に移動して行く
家族連れの背中を見送った。

『巴、あの子も僕と同じ
名前のミナトくんですよ?』

「みなと君なのかミナト君なのか
港君なのか、湊君かもだけど」

『女の子も捨てがたいですけど
やっぱり男の子と一緒に
キャッチボールしたりとか
釣りに行ったりしたいですねぇ~』

そんな小さい子がキャッチボールとか
釣りができるとは思えないので、
生まれて…から何年後の
話をしてるのか…わからないけど。

『僕…夢なんですよ。
男の子が生まれたら…
親子で男旅してみたいんです』

「港斗くんは…お義父さんと
したことあるの?男旅…」

『はい、中学の夏休みに
東京に…夜行バスに乗って
連れて行って貰いましたよ』

「行って来たら?大人の親子男旅」

『そうですね、それも
良いかも知れませんね…。
昨日行った空庭温泉とか…』


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