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12歳年下の旦那様との甘い生活

第115章 番外編 その2 『私』の誕生日②



私…この人の作品を何かで見た時
凄い残酷なアートなのかって
信じてしまうほどにリアルすぎて
びっくりしたんだけど…。

『僕…ずっと…、ちょっと
気になってたんですよ。
あの…金魚を…横から見れる
展示もあるらしいんで』

本当に絵なのか疑ってるのか…
旦那さんがそう言っていて。

撮影できないのが殆どだから、
撮影してもいい作品が
あるのも楽しみだし…。
本物が観られるのも楽しみ…だ。

深堀氏が金魚を描く技法は…
2・5Dペインティング
っていう独自の技法らしくて。

樹脂と絵具を何層にも
重ねる事でヒレの透明感とか
鱗の立体感を出しているのだそう。

金魚絵師と…称されてる
深堀氏は…最初からずっと
金魚を描いてたわけじゃなくて。

第1章 夜明け前-金魚救い以前では
深堀氏が…金魚を描き始める前の頃の
作品たちが展示されていて。

この頃の作品は木を用いた物が
多くて木を組み合わせて作った
骸骨とか、魚の骨とかがあって…。

一度はこの道を諦めようと
思っていた時に…、ずっと飼っていた
金魚を見て…その金魚が持つ
美しさに気付いたのだそう。

凄い繊細な金魚の作品を描く人だから
ずっと金魚一筋なんだと
勝手なイメージで思ってたんだけど。

深堀氏にとってこの金魚の
美しさに気付いた出来事を
金魚救いと呼んでいるのだそう。

第2章 金魚酒-2.5Dペインティングの誕生

このエリアでは金魚救いの出来事以降
金魚の美しさの独自の表現を
試行錯誤していたが失敗を重ねる中で。
以前勤めていたディスプレイの会社で
使用していた樹脂を利用する事を
思いついたのだそう。

そして2002年に固めた樹脂の上に
アクリル絵の具で絵を描いて、
さらに樹脂を流し込む独自の技法
2.5Dペインティング(減面積層絵画)を
誕生させた。それ以降、深堀氏は
実在しない架空の金魚を…
この技法で落とし込んでいるのだとか。

深堀氏の代表作でもある金魚酒と
呼ばれる枡の中の金魚のシリーズを
初期の作品から見る事が出来て。

最新の近付くにつれて
技術が向上していく経過が観られる。

「これ…架空の金魚だったんだ…」


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