第105章 2025年7月25日 妊活開始
うざくは冷蔵庫で冷やして置いて
旦那さんが帰って来てから出せばいい。
その間に玉子焼き器を使って
うまきを作って行く。
完成したうまきは
適当なサイズに切り分けて
長い焼き魚とか入れるお皿に盛り付ける。
くずしやっこはカットした
長いもとオクラを入れたら
結構ボリューミーな感じの
くずしやっこになってしまったけど。
『巴~、帰りましたよ~』
玄関の方で声が聞こえて
旦那さんをお出迎えしに行く。
「お帰り、港斗。
もうすぐお夕飯出来るからね」
『はい、手洗いして
着替えて戻って来ますね』
仕事はスーツなので、
ルームウエアに着替えて
旦那さんがこっちに戻って来て。
その間に肝吸いの
具材をお椀に入れて
お吸い物を温め直しをして。
肝焼きも温め直して、
丼にご飯とうなぎのかば焼きを
盛り付けて食卓に出した。
『巴、うなぎじゃないですか。
え?土用の丑って今日でしたっけ?』
「土用の丑は先週の土曜日だよ」
『え?だったらなんで、
今夜は…うなぎなんですか?
あ、これ食べて今夜は
僕に頑張ってね💕って事ですか?』
「まぁ…食べたからってすぐに
どうこうってなったりしないだろうし。
気の物だとは思うんだけど…、
いつも頑張りすぎな位だから
旦那さんにはうなぎ要らないかもだけど
こう言うのも…気の物と言うか……何と言うか」
子作りしようがしまいが
えっちは同棲する様になって
毎日するのが当たり前になってるから。
子作りだからって、うなぎとか
用意しなくてもいいんじゃないの
とも…思わなくも無かったんだけど。
こういつもと違う感が…
特別な感じが出したい様な
そんな気分になったのも
私の中での事実でもあって。
『じゃあ、これ食べたら
お湯張り待ってる間に
ソファで1回子作りして置きますか』
「そんな即効性ないよ…?」
『気の物ですって、それにしても
うな丼に、うまきにうざくに
肝吸いに、肝焼きって
うなぎフルコースじゃないですか』
うなぎ尽くしにテーブルの上が
なってしまっていたのは事実で
いつもよりもかなり豪華な
食卓を旦那さんと囲んで、
ふたりでうなぎを美味しく頂いた。