第12章 服を贈る理由
中也から贈呈品されたワンピースを自身に当てて見る。
あの後ちょうど明日二人とも休みということが判明し早速明日出かけることになったのだ。
『、、、、綺麗』
新鮮だった。
初めて白色のワンピースを貰ったのだ。
でも不安だった、白色のワンピースなんて私に似合うはずがない。
黒色のワンピースも血が目立たないからという理由で着ているのだから、、、、
でも嬉しかった。
また中也と出かけられるから、、、、
外の世界を知らない私を中也が連れ出してくれ、教えてくれるのだ。
それに中也といると居心地が善く安心する。
兄さんや織田作と違った安心感、、、、
この頃からは中也への特別な感情は芽生えていたものの、その感情がなんなのかは知らずにいたのであった。