第12章 服を贈る理由
遡ること6年前、、、、
「これ、、、」
『??』
「遅くなっちまったが誕生日贈呈品(プレゼント)だ」
『ありがとう、中身見てもいい?』
「お、おう」
中身は白色のワンピースだった。
「手前、黒のワンピースしか持ってねぇだろ?だからその、、、今度それ着て出かけようぜ!」
『ありがとう』
何故俺が白のワンピースを選んだかって?
それは亡き友人からのアドバイスだ。
---数ヶ月前
ピアノマン「そろそろお嬢の誕生日だな。中也は何を贈呈品するつもりなんだ?」
「それがよぉ、、、彼奴何が欲しいか訊いても特にないとしか云わねぇんだよな。」
ピアノマン「それならさ、洋服なんてどうだい?」
「洋服ぅ?何故だ?」
ピアノマン「ほら、お嬢って黒のワンピースしか着てないだろ?中也の好みの服を贈るのさ。それでこの服着て今度デェトでもしようって誘ってみるんだ!最近忙しくてデェトなんてしてないだろ?」
「、、、成る程な」
やけに素直な中也にピアノマンは中也が余程に惚れ込んでいるのだと改めて感じたのであった。
然し、この会話の数日後彼は死んだ。
そして龍頭抗争が始まったのであった。