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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第13章 狂愛







夏油みたいな生き方をしたら、心労が半端ないわ。
でもそれを選ぶ当たり、夏油はお人よしというか優しすぎると言うか甘いというか、そこがこいつのいいところなんだろうけど。

「私が口を挟める立場ではありませんが……」

その時、今までの会話を聞いていた伊地知さんが口を開いた。

「"助けてあげたかった""どうにかしてあげたかった"、そういう気持ちはとても大事です。中にはどうにもしてあげられないから何もしない、という選択肢をする人が大勢います。しかし、夏油さん達は黙って見ていることなどせず、今できる最善の策をやり遂げました。お互いの求めるものに相違はあるかもしれませんが、皆さんは皆さんの求めるものを、生き様を貫けばいいと私は思っています」

大人としての意見。
それは的を得ていて、それ以上私たちは何かを言う事はしなかった。

同じ呪術師だけど、同じ方向を見ているわけじゃない。
できれば助けられる人間は助けてあげたいと思っている夏油と虎杖。
自分が助けたいと思う人間だけを助けたいと思っている伏黒。
どっちかって言うと私は伏黒側かしら。

相違はあるけど、誰かを助けたいと思う根っこの部分は同じ。
そこが同じであればいいんじゃないかしら。
難しい事は私は嫌いだからあまり考えないけれど。

ああもう!!
私まで2人に引っ張られて色々考えすぎてるじゃない。
禿げたくないからこのことはもう考えるのやーめたっ。




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