第4章 忍び寄る魔の手
昨日と打って変わり、今日のヨコハマは落ち着きを取り戻していた。
昨日の出来事がまだ夢のようだ。
結局昨日はなかなか寝付くことができず、朝を迎えてしまった。
いつも通り支度をし、職場へと向かう途中のことだった。
不意に声が聞こえた。
微かな声、、、。
気のせいかと思ったのだが、、、、
??「ッ、、助けて、、、、。」
今回はハッキリ声が聞こえた。
路地裏から声がした。
子供のような声、、、慌てて声の元へと駆け寄ったが誰もいない。
??「みーつけた!」
声が聞こえたと同時に背後に気配を感じた。
その瞬間、私は意識を飛ばした。
ジョン「やぁ、お目覚めかな?お姫様。」
目覚めると私の身体は木の幹に拘束されていた。
ジョン「そんな怖い顔で睨まないでおくれよ、僕たちも仕事なんだ。」
『、、、、、。』
ジョン「君は言葉を発することができないみたいだね。でも大丈夫、心の中で話してみてよ。僕とは会話できるはずだよ。」
"どういうこと、、、、?"
ジョン「ふふ、吃驚したかい?この葡萄の種を対象に植え付けるとね、宿主と樹木を繋ぎ感覚を共有することができるんだ!それじゃあ本題に入ろう。君、僕たちの仲間にならないかい?」