第13章 人魚姫
慌てて振り返るとそこには、、、
福沢「ああ、構わぬ。」
『社長、、、』
「どういうことだ、、、」
乱歩「異能力と愛どちらが勝つか試したのさ。愛が勝てば、2人の交際を認めるって社長が云ったんだよ!ねぇー?」
福沢「まぁ、、、そんなとこだ。」
『社長、、、ごめんなさい。私のせいで、、、』
頭を下げると、頭に少し重みが加わった。
それは社長の手だった。
福沢「おかえり、よく戻ってきたな。」
『ッ、、社長、、、』
私は社長に飛びついた。
社長はそんな私を抱き締めてくれた。
今日は何度、涙を流したのだろうか、、、
枯れるほど泣いた筈なのに、、、
太宰「中也、今回だけだからね?」
「チッ、、、ぁあ。」
太宰「今度ちゃんのこと忘れたら、次は容赦なく奪うよ?」
「ご忠告どうも。だが、そんな日は二度と来ねぇから安心して死にやがれ」
太宰「そうしたいのは山々なのだけど、一緒に心中してくれる美女がいなくてねぇ。」
「なら俺がぶっ殺してやろーかぁ?」
そう云う中也であったが、今回ばかりは太宰に感謝していた。
太宰がいなければ、のことを思い出せなかったからだ。
二度と忘れねぇ。
そう心に誓った中也であった。