第33章 プレゼント【蜂楽視点】 ✢
「うまく焼けてる。粗熱取っといて、後で食べよ。」
「うひょ、うまそげ♪」
オーブンからケーキの型を取り出した夢ちゃん。
背後から見ると、丈が長い俺のシャツでおしり際どく隠れて太ももエロい。
これでムラッと来ないヤツは男じゃないね♪
「そのままでもいけるけど、パインの酸味が蜂蜜と相性良さそうだ。」
ケーキを見つめる横顔は、恋する普通の女の子。
だけど世界でたったひとりの、かけがえのない人。
優しい眼をして蜂蜜の瓶を手に取るキミと……
明日は一緒に眠れない───。
「ん……廻……?」
「はぁっ、夢…夢…ん♡」
“蜜”の甘い髪にキスし始めたら、もう止まんない。
“蜂”の毒針みたいに突き出たオスを、擦り付ける。
「っ、あ……まっ、て……はぁ」
「……まてない。」
後ろからハグして、耳に低い声で囁いて、シャツの上から胸をモミモミする。
「……蜂蜜かぁ。いいね♪」
舞い降りた“新しい遊び(インスピレーション)”。
俺の発想はまた……俺を超えていく♪
「……やぁっ!?ダメっ、ひあ!?ああぁ……!」
蜂蜜の瓶を奪って……
指ですくい取って……
“蜜”ちゃんの胸元にトロリ。
「ブンブン♪“蜂”が美味しく食べちゃうよん♡」