• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第18章 ムカツク【蜂楽視点】 ✢





「冗談でしょ?」




パンッ!て乾いた音が響いて、ほっぺに衝撃が走る。




夢ちゃんにビンタされたその瞬間、痛いってのよりも驚きが勝ってて。




なんだか体が宙に投げ出されたカンジで……


全然痛みを感じなかった。





「……ムカツク。本物の彼氏じゃ、ないくせに。」





夢ちゃんは小さく言って、ひとりで生徒会室を出た。



開けっ放しの引き戸から人が行き来する姿が見えて、急激に現実に引き戻される。






「あれ?君、ここで何してんの?」



誰だか知らんけど、ひとり部屋に入ってきて、

腕に付けてた生徒会の腕章で、夢ちゃんが言ってた、次に休憩の人なんだって判った。




「ごめん。迷子になった。」




迷子になったのは、さっきの俺の心。


ほっぺの痛みが、時間差で来た。




「……痛った。」






夢ちゃん、どうしよう。


俺、夢ちゃんのコト……




病的に、狂愛(あい)してる───。


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp