第5章 ご主人様のお気に召すまま【前編】
蕩けた中を熱くて硬いもので一気に貫かれたい。
ムズムズする最奥まで挿れてほしくて仕方がない。
「さとる……悟の、ほしい……」
「いいよ、僕も挿れたい」
辛抱たまらず、親指で口を拭いながら身を起こした悟に縋り付いて懇願すると、余裕のなさそうな声が返ってきた。
チラリと見ると、悟の硬いものが先走りで濡れている。
手を伸ばし、熱い陰茎をそっと握り込んで上下に扱くと、彼の腹筋がピクンと反応した。
「っ……ゆめか、手、やわらかい」
耐えているような、掠れた声がたまらない。
もっとその声で私の名前を呼んで、その青い瞳に私だけを映していてほしい。
悟は更に熱を帯びた目でこちらを見つめて、喉仏を上下させていた。
「悟の、いっぱい、欲しい」
にゅちにゅちとカウパーごと先端を扱きながら口走って、まだ挿れてもいないのに勝手に私の息が乱れる。
「じゃあ……ゆめかが自分で挿入れるところ、見せてもらおっかな」
その彼の言葉は、羞恥プレイを強いられる予感。
逃げ腰になるも、時既に遅し。
ガッチリホールドされたまま抱き上げられて、彼の上に座るような体勢を取らされてしまった。
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