第3章 両面宿難 終わらない続き
五条side
恵とが特級呪物の捜索の為に仙台へ向かって
が行くなら僕もついて行きたかったけど
生憎他の用事が入っていて
行かないと上が煩いから
仕方なく
本当に仕方なく恵と2人で行かせたのに
仕事を終わらせて向かうとそこは想像していた以上に最悪な事態が広がっていた
破壊された校舎
頭から血を流している恵
それよりも
生きてはいるようだけど血に塗れた制服で他の男に抱き抱えられているの姿
怒りで頭の血管が切れそうだ
「今どういう状況?」
男の手からを取り返して腕の中に抱き締めるとただ眠っているだけのようでホッと息を吐く
制服の白いシャツが真っ赤に染まる程の血液が付着しているから相当の傷を負っていたはずだけど
「五条先生っ?!どうしてここに‥っ?」
「やぁ!本当は僕がと2人で来たかったんだけどね〜なかなかそうもいかなくてね‥他の仕事を終わらせてから馳せ参じたってわけ‥で、特級呪物は?見つかった?」
「ごめん‥それ、俺‥食べちゃった」
さっきまでを抱き抱えていた男が申し訳なさそうに手を挙げる
「マジ?」
「「マジ」」
目の前まで近付いて
真っ直ぐに見つめると感じる邪悪な気配
特級呪物の呪いが混ざっている
恐らく
致命傷に近い程の傷を負っていたはずのを治したのはこの気配
そんな事を出来るやつは中々いない
ということは
「ってば呪いの王まで誑かした感じ?相変わらず何でもかんでも好かれるのほんとウケる‥早く僕だけのものになってくれたら離さないのにねぇ」
ウケるなんて言いながら少し引き攣った笑顔に本心が少し溢れ落ちる
「で、宿難と変われるかい?」
呪いの王だろうと
は僕のものだって
分かってもらわないとね
「宿難‥?」
「君が食べた呪いだよ」
「多分出来るけど‥」
「じゃあ10秒だ‥10秒経ったら戻っておいで」
抱きしめていた身体を恵に託して
屈伸をする
「でも‥」
「大丈夫‥僕 最強だから」