• テキストサイズ

リクエスト 裏短編集♡

第2章 五条悟 大事なモノ


広い浴室の中


温かいシャワーを浴びる




嫌われたかと思って張り詰めていた不安な気持ちがお湯と一緒に流れていく



頭を洗って
身体を洗う



爽やかだけどどこか少し甘いシャンプーの香り



『先生の‥香り‥』




ふわふわと泡だてたボディソープを身体に纏わせるとまるで五条先生に抱きしめられているみたいでドキドキしてしまう



洗っているだけなのに



胸の先に指先が触れるとあの日を思い出して身体がじわりと熱くなる





お腹の奥がキュッとして




ドキドキがとまらなくなってしまう




触れてほしい


身体を重ねて




先生を感じたい



あの長い指で
触って欲しい



とっても綺麗な海みたいに澄んだ蒼で見つめて



キスして欲しい




それで‥






『五条先生‥っ』





これ以上考えているとなんだかお熱がでちゃいそうで慌ててシャワーで流してからぶくぶくと湯船に浸かる





そして上がる頃には随分と時間が経ってしまっていて頭が少しぽわぽわとしてきたから慌てて浴室の外へでた





用意してもらった下着とバスローブに着替えて




髪の毛を乾かす




いつもなら先生が髪を乾かすって言ってドライヤーを奪いに来るのに





『寝ちゃったのかな‥?』






髪の毛を乾かし終えてドアを開けると大きなベッドの上ですぅすぅと寝息を立てている先生の姿がみえた






上着はベッド横に脱ぎ捨てられていて

白いシャツの胸元のボタンが幾つか外れている


ちらりと覗く肌に心臓がドキドキとうるさく音を立て始める






サイドテーブルに置かれた目隠しの布



伏せられた白くて長い睫毛

サラサラの髪



どこかの国の王子様みたいに整った顔




かっこよくて

優しくて


面白くて
尊敬できて


毎日過ごす度に好きなところがたくさん増えていって




ギュってするだけじゃ足りなくて





あの日みたいに


先生をもっと感じてみたい





「引いてもダメなら押してみな」




その時ふと野薔薇ちゃんに言われた事を思い出した





『そ‥そうだよねっ‥押して‥みるっ‥』





心臓が口からでちゃいそうなくらいドキドキしながら
寝転ぶ先生の上にゆっくりと覆い被さる

/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp