第47章 鼓舞
[え…]
[つ、椿ちゃん…!そんな謝られるようなことは…!]
(どうして………?)
謝らなければならないのだろう
むしろ逆だ
疑問が浮かび呆然としていると
[あなたの異変に…いち早く気づけなかったもの…]
[あーしのこと好きって言っておいて駄目ね]
[ほんとに…]
仄暗く表情が変わる
責めているのか辛そうにして拳を握りしめている
[…椿ちゃん…]
優しい
彼女はいつだって人の為に考えてくれてその気持ちだけでも充分だと言うのに
その心根の優しさにジーンと沁み入ってしまいまた泣いてしまいそうになる
[まぁ…誰にだって気づかない時もあるしね]
[改善していくしかないわ]
[…それにこれからね]
[それはどういう………?]
水色の輝きが私を射止めたかと思えば彼女の本気の眼差しが伝わってきてビクッと反応してしまう
勢いよくカフェオレを飲んだかと思えば姿勢を正し
[?]
[椿ちゃ…]
[ あなたどうしたい?]
[十亀のことを忘れて生きるのか]
[それとも]
["私達"と歩むのか]