第13章 吐露Ⅲ
[椿Side]
私が涙ぐんでいたからなのかはわからないけど
が急に謝ってきた
電話に出れなくて申し訳ないと
謝ってもらったし私達はそんなこと気にしていなかったのだけれど
真面目な子だから自分で直接言わないと気が済まなかったのだろう
私はことはと顔を見合わせの肩に手を置いた
驚いていたようだったけれど私達が言葉をかけると泣きそうになっていて
きっと怒られると思ったのかもしれない
私達は彼女を突き放す気なんて更々ないのに
むしろ何もできなくて歯がゆかったのだから
それはこっちのセリフだったのだけど
何回も言うようだけど本当に無事でよかった
そう安堵していたら
が急に話を聞いてほしいと言ってきて
それは自分の過去のことについてのことだった