第37章 初めてのヴァレンタイン 中原中也
任務から戻るとがおかえりと出迎えてくれた。
また俺のことをさん付けで呼ぶので、接吻をしてやれば判りやすく顔を真っ赤に染めるが可愛くて仕方がない。
本当は二人きりじゃなくても呼び捨てで敬語無しで接してほしい。
そうすりゃ、ちっとは他の野郎共にが俺の女だと自覚させれるからだ。
だが真面目な彼女は流石に仕事中は駄目だと云うので、仕方なくだ。
まぁさん付けで呼んだり、敬語を使った時点で接吻っというペナルティーを付けたおかげでこうして接吻をし放題に出来るのは我ながら善い案だと思う。
『猪口齢糖、、、?』
腕の中にいるが言葉を小さく漏らした。
「ン?ぁあ、匂いが移っちまったかもなぁ、、、っておい、どうしたんだぁ!?」
突然の大きな瞳から涙が溢れ出していたのだ。
一体何があったのか、、、
なにかまずい事でも云っちまったのか、、、
必死に考えるも判らねぇ
ぎゅっ、、、
「ッ?、、、、、、?」
突然腕の中にいたが俺にしがみついてきた。
名前を優しく呼び、頭を撫でてやる。
すると落ち着きを取り戻したはゆっくりと口を開いた。
『ぐすん、、、嫌いにならないで、、、』
「はぁ!?」
予想外の言葉に俺の脳はほんの一瞬フリーズした。
---なんで俺がを嫌いになるんだぁ!?
なる訳ねぇだろ、こんなに愛しているのに、、、、
「俺が手前を嫌いになる訳ねぇだろ?」
『ッ、、、ほんと?』
当たり前だろと伝え、何故急にそんなことを云い出したのかと問えばなんとも可愛らしい勘違いを彼女がしていたことが発覚したのだ。