第32章 踏み出す一歩 国木田独歩
太腿に固い何かが当たった。
最初何が当たったのか判らなかった。
でも国木田くんの慌てようからなんとなくソレだと判った。
付き合って半年が経ったけど、私たちはまだそういうことはしていない。
勿論したくないことは無い、大好きな彼となら、、、、。
でも流石に自分から誘うのは恥ずかしくて出来なかった。
いつかそんなタイミングが訪れれば、、、と思っていた。
まさかそのタイミングが今だとは、、、
顔を真っ赤に染め、私の上から慌てて下りようとする彼の手を無意識に掴んでいた、、、。
スイッチが入ったのだ。
「、、、、?んっう!///」
『ちゅっ、、、国木田くん、、、ダメっ、、、?///』
「ゴクリッ)駄目じゃない、、、」
ちゅ、、、くちゅ、、、ちゅっ
『んっ、、んぅ///』
「んっ、、、、、///」
いつもより深くて熱い接吻(キス)に夢中だった。
互いに不慣れ乍らも舌を絡ませ合い、求め合った。
もっと、、、もっとと、、、
「ッ、、いいか?」
『うん、、、///』
遠慮がちにブラウスのボタンを外され、ブラ越しに胸をやわやわと揉まれる。
『ッん、、、あっ、、んっ、、』
ただ胸を揉まれてるだけなのに、、、、
身体はさらに快感を求めた。
然し、それとは裏腹に国木田くんは戸惑っている気がした。
私も初めてだけど、彼も初めてなのだから。
真面目な彼はきっと優しくしようとしてくれているに違いない。
私は意を決した。
"あの人"に教えてもらったことを実践するのだ。
『国木田くん、、、私がシてもいい、、、?//』