依々恋々 -Another story(under)-
第25章 発見と孤独遊戯
使ってるところって女の子に見せたことある?
再び、🌸の言葉が頭の中をリフレイン。
「あ?」
「だから、コレを使ってるとこっ」
コレ!と突き出してくる🌸から取り上げ、小さな唇に、ストップ、と指先を当てて先を止めた。
「えー、あーっと、ん〜
いやっ前にも似たようなことあったなっ!?」
ううんっ!?と目線を反らしたシャンクスに、あったねぇ、と言う。
「目隠しもする?」
「そこじゃねぇよっ!?」
そこじゃねぇんだよ、と繰り返し、コホン、と咳払い。
「あのな、🌸。
いくら愛し合ってる仲とは言えな、そこまで曝け出す事ねぇかと」
「でも、あなたは私に
『ほら、こんなに濡れてる』とか『胸は自分で触ってみろ』とか言って触らせるわ」
「おっん、んん〜」
「それって一種の自慰行為じゃない?
これってそのためのものよね?
それの使い方をあなたに実践して見せてよ、っていうのと、あなたが私に自ら触れさせるのって同意じゃない?」
返す言葉が出てこないシャンクスから再度取り上げ、どうぞ、と差し出す。
「本気か?」
「いやなら、いい」
おん?と🌸を見る。
「えっちもしないから」
「っそうくるか」
ぇえっ?と手中のそれを見る。
「他に必要なものがある?」
「無ぇけどよ」
突っぱねることだってできる。
が、これまでにシャンクスが🌸に求めたことを思うと、たまのおねだりくらい快諾してやりたい。
(しかし、よりによってコレかよ)
いつぶりだろうか、としょうもないことを考えながら嘆息する。
「本当にやるのか?」
「しなくてもいいよ?」
ずるい、と細めた目で見た🌸は、それってケースなの?本体なの?と興味津々の瞳で見ている。
「わかった、わかったから。
あーっと、じゃあ、キスはしていいか?」
準備と言うか、と下手にお願いをする。
「うん」
頷いた🌸をベッドに座らせて、ピタリと隣に座る。
甘い香りの髪を耳にかけて頬に触れるのはいつも通り。
そっと触れ合った唇は震えてなかったし、温かく、柔らかかった。
✜