第8章 予想外の襲来
「おい、なんだあれは……!」
笑いながらも後ろから現れた謎の生き物を見据えるMEN。確かに、白虎たいたいやドレインたいたいがいるのに、一つだけ、たいたいとは関係なさそうなものに襲われていた。なぜ沈没船やピラミッドに襲われたのか。それがようやくここで判明する。
大きなカタツムリのような怪物が、背中にある赤い屋根の建物から新たな建造物を生成してMENに投げつけてきた。MENは悪態を吐きながらなんとかジャンプダッシュで避けるが、まさか海底遺跡を武器として投げつけてくるとは予想もつかない鬼畜さにコメント欄がざわついた。
「まさかアレは俺が作ったスネイル……?!」
とMENが言ったように、この世界は帰宅部チャンネルでいつかに作った建造物が「アレ」となって襲ってくる世界なのである。
ということは分かったものの、どうしたらいいか対策はまだ見つかっていない。とりあえず近くにあった洞窟へ飛び込んだが、そこで絶望の景色を見ることとなった。
「はぁ?!」
たいたい・ザ・スネイルは、建造物を投げつけるのをやめてそのまま突進してきたのだ。当然かのように周りの地形を破壊しながら。
「ちょ、ちょっと待っ……!」
今まで、MENの制止を聞いた鬼畜があっただろうか。たいたい・ザ・スネイルは容赦なくMENを踏み倒した。MENはリスポーン地点に戻されたが。
「やば、まさかリスポーンしたらマズかったか?!」
たいたい・ザ・スネイルの攻撃はまだ終わっていない。
MENのリスポーン地点はネザーゲート前のベットだったが、安堵するのはまだ早い。たいたい・ザ・スネイルの猛攻撃はまだ続いている。
「ふぁっ?!」
MENの高い声が響く。すぐ後ろにはたいたい・ザ・スネイルがいて、どんどんとこちらに向かってきていた。MENはすぐに逃げようとしたが、追いつかれて速攻倒された。
「ええ、初期リス〜……」
そう。MENが危惧していたのは、ベットのことであった。ベットは間違いなく、たいたい・ザ・スネイルに破壊されたと思われた。
こういう時に限って、鬼畜時間の三分が長く感じるものだ。再び、たいたい・ザ・スネイルから海底遺跡を投げつけられ、地上に見慣れない建造物が次々に生成された。