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【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第7章 初めまして雄英のみなさん



「さぁ、どうした?来いよ、ヴィラン......ん?きみはさっきの仮面少女...なるほど。そっち側だったか...」

今まで私の存在に気づいてなかった事に、仮面の下で薄ら笑いを浮かべながらオールマイトを見る。

あれだけ脳無ちゃんから攻撃を受けながらも、平然と立っているオールマイト。

「くっ......脳無さえいれば...やつなら何も考えずに立ち向かえるのに...!」

首を掻きむしりながら苛立ちを見せる弔くん、こんなに取り乱す弔くんは初めて見た

『弔くん掻いちゃダメ』

「死柄木弔、落ち着いてください。よく見れば、脳無から受けたダメージは確実に表れている。あと数分で増援が来てしまうかもしれませんが、3人で連携すればまだ十分にやれるチャンスはあるかと。」

こんな時でも瞬時に状況を分析して、取り乱す弔くんを落ち着かせる黒霧。

「うん......そうだな...そうだ...やるっきゃないぜ...目の前にラスボスがいるんだもの。」

赤く鋭い双眼が弔くんの顔に装着されている手の指の隙間からオールマイトを睨みつける。

「脳無のっ........仇っ!!!!」

五指で触れようと弔くんがオールマイトに一直線に走り出す。

『ハッ......また...!!この子!!!!』

同時に緑の髪の男の子もこちらに一瞬で来た。が、様子がおかしい。顔はあんなにも力んでいるのに、足はまるで力が入っていないかのように宙ぶらりん状態。

「オールマイトから.........離れろっっ!!!!」

黒霧と弔くんの連携でワープゲートに入った弔くんの手があっという間にあと10センチくらいのところまで少年に届く。

「2度目はありませんよ!!」

「ククッ......フフフフ.........ハハハッ!!!」

私たちの勝ち......!!














(敵が勝利を確信した時が大きなチャンス!)

あぁ......
昔テレビで、オールマイトが言ってたっけ......なんで今...

一瞬そんな昔のことが、脳裏をかすめる。









そして、まるでざまぁみろとでも言うように館内に乾いた銃声が鳴り響いた。
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