第2章 揺れる恋心
私のそんな言動を不思議に思った美鈴は首を傾けた。
「ちゃんと見てないでしょ?どうしたの?何か変だよ?」
美鈴に指摘されてドキッとした。
「べ、別に変じゃないよ?大丈夫、大丈夫」
アハハと軽く笑ってロッカーに荷物を置き着替えを済ませた。
どうしよ、確かに今日の私、変だよね?
別に何もないのに変に思われちゃう。
ヤバイ、ヤバイ、普通にしなきゃ。
髪をまとめて、事務所に出て始業の準備を始めてると課長が出勤して来た。
「おはよう。さん」
課長に名前を呼ばれてドキドキした。
「あっ、お、おはようございます」
「昨日、呑みに来て欲しかったよ」
残念そうに課長に言われた。
「行けなくてすみませんでした。でも美鈴と楽しかったんじゃないんですか?美鈴から朝一で聞きましたよ(笑)」
自分で言ってて胸が苦しくなった。