第2章 揺れる恋心
いつもより少し遅く会社に着いたら既に美鈴が来ていた。
美鈴は私が来た事に気付き、小走りで近寄って来た。
「!!おはよう」
何かウキウキしてる。
課長と何かあったの?
聞くのが怖い様な聞きたい様な複雑な気持ち。
「ねぇ?ねぇ?昨日、課長と2人で呑みに行ってめちゃくちゃ楽しかったの〜」
猫なで声で昨日の事を報告して来る美鈴。
「そ、そうなんだぁ。良かったね」
愛想笑いをしながら美鈴に相槌を打つ。
「課長とね?ほら、ライン交換したんだぁ」
そう言って私に課長とのラインのトーク画面を自慢気に見せて来る。
「ふ〜〜ん」
自分でもビックリする位、素っ気なく相槌を打つ。