第18章 二口賢治 素直になれない
二口side
俺の腕の中ですっかり安心したようにすぅすぅと寝息を立てる
あどけない寝顔にまた鼓動がはやくなって
身体が反応してしまう
『‥めろんぱん‥』
「は?」
腕の中の花澄が幸せそうにふにゃりと顔を緩める
食べモンの夢みてんのか
可愛いな
『青根くん‥ありがと‥』
この2人だけの甘い空間に突然聞こえてきた他の男の名前にこめかみがぴくりと動く
寝言なんかほっとけばいいのに
こんなにも俺と身体を重ねておきながら
青根の夢をみている花澄をめちゃくちゃに犯したくなる
「まだ足りなかったか‥?もっとお前のこと好きって伝えた方が良かったか?」
2人でまとっていたタオルケットからガバッと抜け出して
着ていた洋服を全て脱ぎ捨てる
身を寄せていた温もりが突然なくなって少しふるりと震える身体
両膝をもって大きく脚を開かせると
既に固く熱を持つ俺の昂りをあてがって
先端を擦り付ける
くちゅ‥くちゅ‥
と腰を動かす度にあっという間に溢れ出す愛液
『ん‥っ‥あれ‥‥‥っっ!』
大きな目がゆっくりと見開かれると同時に
一気に昂りを奥まで突き上げる
寝起きで訳の分からない花澄
『ゃっ‥はげしっ‥そんなっ‥したら‥っ!』
状況を飲み込めていないけど
身体はすぐに俺を受け入れてぐちゅぐちゅと俺に絡みついてくる
逃げようとする腰を掴んで
何度も最奥を突き上げると声にならない声をあげる
『〜っ‥そ‥な‥っ‥きゅ‥に‥っ』
「俺の気持ちまだ伝わってなかったか?」
腰を打ち付ける度にびくびくと跳ねる身体
『っ‥?な‥んで‥っ、つたわって‥る‥よっ‥』
ついさっき初めてを俺にくれたばっかの花澄
それなのにいきなりこんなに激しく攻められて
「こんなに俺は花澄の事が好きって言ってんのに」
奥まで突き上げるたびに激しく揺れるやわからな大きな胸
『〜っ』
「他の男のこと考えてる余裕あんのか?」
『な‥っ‥ないっ‥‥』
余裕なく小さく息を吐く唇を奪う
「俺の事だけみて‥っ‥俺の事だけ‥考えてればいい‥っ」