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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第9章 影山飛雄 可愛いのは


影山side




休憩時間中



早起きして朝練した身体は程よく疲れていて
机に突っ伏していると廊下の方がざわざわと騒がしくなる






『あのっ‥とびお‥じゃなくて‥影山君いますか?』






「〜っ?!」





可愛い彼女の声が聞こえてきて飛び起きる






「影山〜めちゃくちゃ可愛い先輩がお前のこと呼んでる‥ってはや!!」




同級生に呼ばれるよりも前に急いで先輩の元へ駆けつける






「一年の教室まで‥どしたんスか‥?」





先輩の周りには先輩みたさに一年の奴らがわらわらと集まってきていた





『朝練の時忘れ物してたから‥はい!』




ニコッとして俺を見上げながらタオルを手渡してくれる





「っ‥あざす‥」





『ふふっ‥バレーしてる時以外の影山君見るのもなんかいいね‥可愛い』






ふにゃりと笑うとそのまま手を振って2年生の教室の方へと歩いて行ってしまう






「っ‥可愛いのはどっちだよ‥」





今までバレーボールしか頭になかったから



誰かと付き合うなんて考えた事もなかった




人生で初めての彼女



バレーさえあれば良いって思ってた俺の心を簡単に掻っ攫っていった花澄さん





とにかく可愛いのは置いといて



すっげー性格いいし
頑張り屋で素直で‥誰にでも優しいから



めちゃくちゃモテる










「は〜‥」





付き合いだしてから心配が尽きないんだよな‥





休み時間が終わって文化祭の打ち合わせが始まる




俺らのクラスはたこ焼き屋をやるらしいけど


先輩のクラスの出し物は‥




チャイナカフェって書いてある




一体何すんだ‥?





文化祭の日はお互いの休憩時間に一緒にまわる約束をしてるけど



クラスで出し物してる先輩も見てみたい気がする




「影山のめちゃくちゃ可愛い彼女って白鷺先輩だよな?」



友達が横からプリントを覗き込んで話しかけてくる




「ん‥」




「じゃーさ!ちょっとだけ一緒にチャイナカフェ見に行ってみよーぜ?」



「そうだな‥」




「決まり〜!どんなんか楽しみだなー!」






それからは毎日部活と文化祭の用意で慌ただしく過ぎていった


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