第49章 酩酊 ✴︎
「男にも女と同じように何かしら事情があるのよ。
あなたとシュウは恋人同士なんだから
思ってる事はちゃんと伝え合わないと。」
確かに…
またこの前みたいにすれ違って揉めるのはもう嫌だ。
あんなに辛くて悲しい思いは
もう二度と体験したくないから……
『ジョディさん、ありがとうございます!
お陰で何とかなる気がしてきました!!』
「ふふっ、そう?
私は美緒のこといつでも応援してるから頑張ってね!」
本当にジョディさんはいい人だなぁ…
こうやって話を聞いてもらえて
一緒に食事をするだけで元気をもらえる…。
「それより、
せっかくの女子会なんだからもっと飲みましょうよ!」
『へっ…?あ、実は私、お酒に弱くて…』
「あら、そうなの?
じゃあ飲みやすいお酒頼んであげる!」
ジョディさんは自分用のワインと
私の分のカクテルを注文してくれて…
店員さんによってすぐに運ばれてきたので
早速そのお酒を一口飲んでみた。
『っ、甘くて美味しい!それに飲みやすいです!』
「でしょ〜?でも飲み過ぎには注意が必要よ?
そのお酒、飲みやすいからってたくさん飲むとすぐに酔うから。」
ジョディさんが説明してくれている間に
私はあまりの美味しさに驚き
そのカクテルを一気に飲み干してしまっていた。
「ちょっと美緒…大丈夫?」
『全然平気です!これなら何杯でもいけますね!』
同じカクテルを店員さんに再度注文したことは覚えているけど…
私のその後の記憶は、全くと言っていい程残っていなかった…。