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《赤井夢》Happiness{R18}

第49章 酩酊 ✴︎






「美緒!こっちよー!」

『ジョディさん!お待たせしました!!』



今日は金曜日ー…

仕事終わりにジョディさんとご飯を食べに行く約束をしていて、お店の前で合流した。

彼女はなかなかの酒豪らしく
私達はワインが美味しいと評判のバルにやってきた。




「お疲れ様。早速入りましょ?」

『ジョディさんもお疲れ様です!
もうお腹ぺこぺこなんですよ〜!』



予約しておいた席に座り、店員さんに食事を注文したところで、ジョディさんは勢いよく私に頭を下げてきた。



「美緒…この前はごめんなさい!」

『え!?』

「シュウから全部聞いたわ…あなたを傷つけて…
隠し事をしてたのも…本当にごめんなさい!!」

『ちょっ、ちょっとジョディさん!
そんなに謝らなくていいですから!頭上げてください?』



慌てながらそう言うと
ジョディさんはゆっくり頭を上げてくれたけど表情は曇ったままだった。



『この前のことなら気にしないで下さい。
私は大丈夫ですから。』

「でも…」

『私、今日ご飯に誘ってもらえて嬉しかったんです。
もうジョディさんと友達でいられないのかなって考えてたから…』


赤井さんとジョディさんが恋人だったことを知ってショックな気持ちは確かにあったけど
それよりもジョディさんとの仲が壊れるのが不安な気持ちの方が強かったんだ。




『ジョディさんが嫌じゃなければ
これからも仲良くして頂けると嬉しいです…だめですか?』


「もう!ダメなわけないじゃない!
私と美緒はこれからもずっと友達よ?」


『っ、良かった〜!!ありがとうございます!!』



ジョディさんは本当にすごく優しい人だ…

こんなに素敵な人なんだから
赤井さんだって過去に好きになっててもおかしくない。



「改めて言うけど私とシュウはもうただの同僚!
だから何も気にせずにどんなことでも話してね?
惚気話でも悩みでもなんでも聞くから!」



惚気話……
さすがにそんな事を話すのは恥ずかしい…けど…




「美緒…?どうしたの?」

『えっ、と……最近…悩みというか…その…』

「?シュウのこと?何かあったなら相談に乗るわよ?」



何でも聞く、と言ってくれたジョディさんのお言葉に甘えて
私は最近悩んでいる事を話す事にした。
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