• テキストサイズ

お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第13章 勘違いから…


ギーニからの攻撃を避けながら
どうするか考える。

ただやっつけるだけならいいが
村人達はドラゴンを倒してほしい
わけではないようなので難しい。

「どうした、考え事か?戦いに集中
しろ!」

ギーニは戦い好きなようで強い者を
探してるだけあって強かった。
この様子だと何を言っても諦めなさそうだし
何よりこの戦いを楽しんでいる。
攻撃を捌きつつどうするか考えるフォルト。

その時、ルシアリアからもらった
ペンダントが赤く光った。
そしてものすごい早さで
遠ざかって行くのを感じる。

ルシアリアが去る方へ顔を向けると
その隙を見逃さずギーニが攻撃して
頬に傷が出来る。

「余所見とはいただけないな。こっちに
集中してもらおうか!」

「待て!緊急事態だ!」

「問答無用!」

止めようとするがこちらの話を
聞く気がないギーニ。これでは
村人も手を焼くわけだ。

早く片付ける為にフォルトからも
攻撃する。

「お、やっと本気になってきたか?」

ギーニはただ喜び応戦する。
力は拮抗し、なかなか勝負がつかず
時間だけが過ぎていく。
しかしルシアリアに危険が迫ってると
思うとフォルトが少しずつだが
次第に押していく。

それを遠くから見ていた三人組は
歓声を上げる。

「やっぱ兄貴は強えぇ!カッコいい!」

「こんな近くですげぇ戦いが
見れるなんてな!」

「でも姐さんが見たら止めそうだな。
ドラゴンの大きさが変わっても強すぎる
二人の戦いで地形が変わってきてるぞ」

「ここもそろそろヤバそうだけど
兄貴は姐さんにしか止めれないからなぁ。
兄貴も早く姐さんに会う為に頑張ってる
ところだろうし早く来てくれないかな~」

「ちょっと!姐さんってもしかして
ルアって名前の子?」

三人組の所にいつの間にか美少女が
立っていた。

「おぉう!なんてステキな…」

「そんなのいいから質問に答えなさいよ!」

顔に似合わずキツイ言い方をする。

「へい。姐さんは兄貴の恋人で……」


三人組に二人の関係とここにきた理由を
聞いた少女は青褪めていった。

「ちょっと、顔色悪いが大丈夫か?」

「心配無用よ。あなた達あの人間が
ギーニを殺さないよう見ときなさいよ!」

そう言うと少女は立ち去って行った。

近くでは激しい攻防が繰り広げられている。
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp