第19章 うちはイタチ part2
「もう!兄さん!最近、オレの事なんてちっとも構ってくれない!姉さんは、もう少し構ってくれるよ!」
「姉さん...ヨルさんか...」
ヨルさん......姿を見せない
「そう!でも、姉さんも忙しそうで、直ぐに『任務だ』って言って、どっか行っちゃうんだけどね...」
それは多分...ヨルさんもうちはの事で......
もしかしたら、シスイが言っていた、ダンゾウの後ろ盾も原因一つなのか...?
「......」
「ん?兄さん?」
「......サスケ」
オレは右手を出し、手招きをした。
「ん?」
小さな弟は手招きに従う様、オレの目の前までくる。
そして
コツンッ......
「許せサスケ...」
人差し指と中指で、その額を軽く小突く。
「もう!兄さん!そればっか!」
サスケは小突かれた額を両手で押さえては、少し顔を赤らめオレを睨んでいた。
「はは...さあ...帰ろう」
「うん!」
小さい...たった一人の弟...
大切な弟
お前だけは...
オレは最悪な事が起きない様に祈り続けた
しかし、現実はそう甘くは無かった。