第44章 追想
『……あ……………』
……そうだ…
美和子ちゃんが撃たれた時も……
こんな風に水が飛び散ってて……
傘越しに私を狙う風戸先生を見たんだ……。
「先輩っ!!!だめです!!」
…わたしが懐中電灯を照らしたせいで撃たれた美和子ちゃん。
「「美緒さん!また女子会しましょうね!」」
…わたしのことを慕ってくれている蘭ちゃんと園子ちゃん。
「美緒さん!」
「「「美緒お姉さーーん!!」」」
…わたしに懐いてくれているコナンくんや少年探偵団のみんな。
「美緒さんは相変わらずお綺麗ですね。」
「美緒さん。また組み手付き合って下さい!」
「美緒くん、元気そうだな。」
「美緒さん!今日も美しいですね!」
…警察官だった時に知り合った白鳥くん、高木くん。
…彼らの上司である目暮警部。
…蘭ちゃんのお父さんの毛利探偵。
「おーい、若山。仕事だぞー。」
「美緒ちゃん!ちゃんと食べなきゃだめよ?」
「若山、ネクタイどっちの方がいいと思う!?」
…わたしの大好きな職場の人たち。
面倒見のいい東社長、いつも優しい梢さん、
お調子者の葉山。
「美緒、お前と再会できてよかった。」
…FBIになっていた秀一くん。
「おい美緒!危ない事に首突っ込むな!」
…いつも私を心配してくれる松田くん。
「ありがとう美緒。私と友達になってくれて。」
…怒ると怖い私の親友の瑞希。
「美緒ちゃん、今度アウディ乗せてね!」
…もうすぐ瑞希と結婚して、父親になる萩原くん。
「美緒に頼まれると断れねぇんだよなぁ…。」
…いつも爪楊枝を咥えている伊達くん。
「美緒ちゃん。何か困ったことがあったら言ってね。」
…私の上司が亡くなった時、慰めてくれた諸伏くん。