第4章 社会人場地さん×長編年上ヒロイン
言葉にならない声をあげながらシーツにシワが寄るほど力強く握りしめれば「もうイきそ?」と耳元で囁かれる。たったそれだけのことなのに……かいがいしく快感を拾ってくる今の私にはまるで毒のようで──何度も首を縦に振ると楽しそうな、それでいてどこか私をこけにしたような笑い方をした圭介はあからさまに指の動きを早めて私をイかせようと画策してきた。
こんな気持ちいいのもう無理……!
「イく! も、イく!」
「おーイけイけ」
「おっ、アッ! ──あぁあ!」
悲鳴にもにた嬌声をあげながら呆気なく達した私を嘲笑うかのように圭介の指の動きは止まらない。目の前がちかちかしてくるほどの快感から逃げるように腰をくねらせるも、それを阻止するかのごとくガッチリと腰を掴まれてしまい「だめっ」「だめっ」と同じ言葉しか言えないほど頭の回転が鈍くなる。
「何がダメなんだよ」
「耳元で喋るなあ……!」
「じゃあこっちはいいンだな?」
ぐちぐちぐちゅぐちゅと、わざとらしく音を立てて私のナカを荒らす圭介に「それもダメっ」と言うも「ダメばっか」と鼻で笑われたあげく、その行為が止まることもない。
「深い……!」
「ンー?」
「やだ! おっきいのくる!」
「イイ、からおっきいのくるんだろーが」
「やだやだっ、だめ、来ちゃう! 何か出る! あ、うあっ、んあああッ!」
耐えようとしたものの圭介から与えられる快楽の波は激しく──。
「イキ潮吹いてンじゃん。エッロ」
圭介の指や私の太ももを濡らすように勢いよく吹き出した透明の液体……そのせいでシーツや太ももがぐしょりと濡れた感触に、恥ずかしさと申し訳なさが相まって目尻に涙が溜まり始める。今までこんなことなかったのに……汚すなって怒られるかな、はしたない女だって思われるかな、そんなネガティブな感情を抱きながら圭介の方へ振り向く。……視線を合わせる勇気はないので、俯きがちに。
「シーツ……ごめん……」
「気にすンな。洗えばいいだけだろ」
「うん……」
「にしても派手にイッたな」
「言わないでよっ」
「ンだよ、いいじゃねーか。気持ちよかったショーコだろ?」
「……はしたないって思った?」
「ぜーんぜん? むしろもっと吹かせてェ」
「はっ!? ば、ばか!」
「次はハメ潮できるようになろうぜ」
「ばかっ!」
