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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第15章 第十四話 江戸


不二の反撃技を発動させるため、あえて彩音の攻撃を不二にも当たるようにしていた。
彩音の攻撃で反撃技を使い、巨大AKUMAを倒したのだ。
チームワークがバッチリでそんな戦い方をしたのには周りは感心していたのだがしかし。

「おーい…お2人さーん?」

オレたちの事忘れてないさー?とラビに言われるまで、2人だけの世界を展開していた彩音と不二だった。



キン、キンと競り合いながら、ユキサが少しずつ後ろへ下がる。
ノアの攻撃をかわして屋根へと登った。
それを追ったノアに向けて神田も背後から斬りつける。
神田の六幻を受け止めながら、ノアはティーズを神田へ放った。

「くっ…!」
「喰っちまえ、ティーズ」

神田へティーズが群がる。
それを見ていたノアに向けて、ユキサが大鎌を振り下ろした。

「っと、危ね!ホント強くなったねぇ…!嬢ちゃん!!」
「がはっ…!」

ティーズで受け止めた大鎌を横へ放り、反対の手でユキサの腹に拳を突きつけた。
がくん、と力を無くしたユキサの体を肩へ抱き上げる。

あっけないな、とユキサを連れてその場を去ろうとしたノアの背後で、神田が叫んだ。

「災厄招来…界蟲一幻!!」

ティーズをまとめて排除した神田が、ユキサの姿を目に留め、地を蹴る。
また早くなった神田の動きに不利と感じたのか、ノアがユキサを神田へ放り投げた。
咄嗟にユキサを抱え、神田は後ろに飛ぶ。
そこへチャンスとばかりにノアが攻撃を仕掛けた。

「『シールド』」
「!!」

ぽつりと聞こえた言葉と同時に、神田の前へ水晶の盾が張られる。
意識があったのか、と神田がユキサをちらりと見た。

攻撃を弾かれたノアはチッ…と舌打ちをして大きく飛んで後退する。

『ティキぽん』

そこに、不気味な声が響いた。
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