第2章 幼なじみ
私のマンションは都内にあるそこそこ値段のするマンションだ。実家から引っ越す事になった時、一緒に物件探しをしてくれていた悟が絶対にオートロックは無いとダメだとかその他にも色々と安全性のチェックが厳しくて、悟の言う条件にクリアしたのがこのマンションだった。
まぁ正直私はそこそこ広くて綺麗ならどこに住んでも良かったのだが、昔から心配症の悟をわざわざ不安にさせるわけにもいかずこのマンションに住む事に決めた。
まぁ安全も何も術師をしている以上、そこら辺の人にやられる事なんて無いと思うんだけど。
一級術師であり高専の教師をやっている私は、給料もそれなりに良く都内のそこそこ良いマンションに住むくらいのお給料はもらっているから特に問題もなかったし。何より隣のマンションにすでに悟が住んでいたことがこのマンションへ越してくる理由の一つだったりもする。
悟に「ヒナは見張ってないと何を仕出かすか分かんないから近くに住んで」と言われたからだ。別に何も仕出かさないのに…それにまさか隣のマンションに住むほど近いとは思ってなかったけど。
ちなみに悟の住んでるマンションは私の所とは比べ物にならないほど豪華で綺麗なタワーマンションだ。その最上階に住んでいる。
いや、一体お給料いくら貰ってるのよ。