第29章 ◆ 助けたい君 ◆ 夢主視点 ◆ ④ ◆

魔王を倒したら空が綺麗に晴れた



シャンクスがウタちゃんの元に走って行ったのが見えて





終わったと思った









その時だ









安心を壊すかのように響く銃声









目を向ければまだ動いている囚われた人たち













ｶﾀｸﾘ）「どういう事だ！魔王を倒せば！心が⋯戻ってくるんじゃないのか？！」










カタクリの怒鳴るような声が響いた





ブリュレからの攻撃を避けながら怒鳴っている





そりゃ怒鳴りたくなるよね








って言うか


あの子あんなに戦えたんだ





知らなかった













あの子が動いてるって事はロー達もまだ動いてるよね










ウタちゃんはシャンクスに任せて
私はジジィ達と合流した方がいいだろうと判断して
邪魔する人たちを避けながら探した













そして少し離れている所に見つけた


















かすり傷は付いているものの
そこまで大きな怪我はしてないシャチやペンギン達




ローやベポにも少し怪我があるが流石だ













「よく出来ました。偉いね。凄い凄い！」








みんなの近くに飛び降りて声をかければ
全員の視線がこっちに向いた








「「アヤ？！」」

「はーい。みんな大好きアヤちゃんだよー」








茶化してみたけど
みんなギリギリだったんだろう






疲れて切羽詰まった顔してた






ジジィ以外











まぁ、ジジィは医療忍者だったから
前線に出るなってのが癖になってるのかな



ジジィは無傷だった



出ようと思えば出れるんだろうけど