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【金カ夢】夢の中で……。【Golden Kamuy】

第10章 キロランケニシパ


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「シンナキサラ!」


キ「俺の家族だ」

キロランケの住むコタンへとたどり着くと、キロランケの家の中(チセ)に招き入れてもらった。そこではキロランケの奥さんと息子がいて、幼い息子はアシㇼパ以外の3人の耳を変な耳だと指差して騒ぐ。


キ「俺の子供たちはこの土地で生まれ、アイヌとして生きていく。アイヌの金塊を奪ったこと、俺は同じ国から来た人間として責任を感じる。お前たちが相応の取り分を望むのは構わないが、残りは返すべきだ。最後まで見届けたい」



そう話すキロランケに返す言葉もなく、キロランケもユメコ達と一緒に旅へと同行することが決まった。



話が終わると、杉元と白石は2人で外の便所へと来ていた。


杉「白石、そっちは女性用の便所だぞ」

白「!?あれ?ユメコちゃんが、こっちに入ってたような気がしたんだけど……。後でユメコちゃんにも教えてやらねぇと」


杉元に指摘されて急いで女性用の便所から出てきた白石はユメコが、こっちの便所から出てきたと思っていたと言い訳をする。杉元は「(そりゃあ、ユメコさんは女性だからな…)」と思いつつも、白石はユメコの事を女性だと未だに気がついていないので、敢えて何も言わずにスルーしといた。


白「あの男を連れて行って大丈夫なのか?」

杉「別にお前のことだって信用してねえけど」


白石は出会ったばかりのキロランケを信用できず、警戒心の強い杉元に本当にキロランケを旅へ同行させるのかと聞けば、杉元は白石もキロランケも信用していないと答えた。


杉「キロランケはのっぺらぼうのこと、まだ何か隠してる気がする。それに、アシリパさんが懐くなら、それほど悪いやつじゃないだろう?」






キロランケのチセでお世話になった翌朝。
キロランケの農耕馬で目的地まで出発することになった。


キ「うちの農耕馬だ。畑を耕す時期までには帰ってこよう」


しかし、農耕馬に乗るにあたって、五人はそれぞれどのようにして馬に乗るのか悩んでいた。


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