第87章 ★ その後 ★ 夢主視点 ★ ① ★
そんなこんなで私は甲板に1人で座ってた
壁に背を預けて夕日を眺めてた
嚇母は医療忍術が使える程回復してないから
まだ足とか、ムエに最後にやられた怪我が治っていない
冥母は大丈夫だったかな
ムエは殺せなかったから
封印させてもらった
でも、どうしようかな…
ジジィから貰った刀…折っちゃった
せっかくカカシが見付けてくれたのに…
色々考えてぼーっとしてたら
小さな声で呼ばれて目を向ければ子猫がいた
「…冥母」
冥母)“…主…様…”
冥母が縮こまって
なんか遠慮してるように見えた
私は小さく笑って体を少し起こして両手を小さく広げた
「…おいで」
優しく言えば冥母は顔を上げて涙目で私の胸元に飛んできて
優しく抱き止めれば冥母は私の胸元に頭を擦り付けてくる
必死なその姿に…なんだか笑ってしまった
私も冥母に顔を寄せた
「嚇母に出してもらったの?…ごめんね。もっと早く呼ぼうと思ったんだけど…今ガス欠で」
私がそう言うと冥母は首を横に振った
冥母)“…ごめん…なさい…”
「ふふっ…なんで冥母が謝るの?」
冥母)“…だって、主、様が…”
「大丈夫だってばー。約束したし…私言ったでしょ?」
冥母)“…”
「もう怯えなくていいよって…あなたは私の子なの…何があっても私はあなたを手放さないって…言ったでしょ?」
冥母)“…う"ん"…”
私は顔を上げて夕日を眺めた