第79章 ★ 報酬 ★ 夢主視点 ★ ① ★
般若)〘ふふっ。君いいよね。本当に物にしたくなる〙
「あら、それは残念ね。そんな口説き文句じゃ私はなびかないよ」
般若)〘ふはっ。だろうね!さてお礼してくるよ。その間よろしく〙
「任された。でも5分で戻ってきて。私も用がある」
任されたからには手を出さないけど
毒の事もあってすぐ戻ってきて欲しい
私がそう言うと
般若はローみたいな悪い笑みで
あのお姉さんに体を向け笑みを深めた
般若)〘ふふっ…復讐の味は美酒より甘い〙
「…甘酒注意だな…んっ!」
私は腕を組みため息混じりにそう言えば
触れるだけのキスをされた
顎を掴んだまま目を細めて言葉を続けた
般若)〘…一緒にどうだい?胸焼けするぐらい甘い甘酒がちょうどいい〙
「ふっ。その口説き文句は私的には高得点だけど…する相手が違うだろ」
私は薄く笑いながら顎を掴んでいる般若の手を離した
般若)〘あっちの体にしていいのかい?〙
「死にたいならやってみろ。殺してやるから」
笑いながら指を指して言われて
思わず低い声が出た
それでも般若は笑ってた
般若)〘なら間違えてないだろ?あの子の体はここにあるんだ〙
「さっさと行けよ。後4分半」
私がそう言うと肩を竦めながら
〘手厳しいね〙って言って
お姉さんに向かって歩いて行った
私は目だけで見送り
私の体に目を向ければ
まだ状況に着いて行けないとか呆然としていた