第76章 ☆ 余興 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
流石に自分の戦い方を知ってるだけあって
ギリギリだが攻撃を交わしている
後ろでは歓声が上がる
アヤの体が背負い投げされて
受け身も取らずに転がった
その隙に左腕を掴んだ
今の行動
アヤが入ってる女のやろうとしてる事に眉をひそめた
クロガネ屋の顔に目を向ければ
画面を睨むように見ていた
俺は画面に視線を戻した
後ろから歓声が聞こえなくなった
恐らくアヤが入ってる女の行動に気付いたのだろう
アヤが入ってる女は
投げ飛ばされ体勢を整え顔を上げたら
さっき折ろうとしたアヤの左腕に首を掴まれ
そのまま地面に叩きつけられていた
【「あ"ぐっ!」】
でんでん虫から聞こえる声
そしてその直後、でんでん虫から変な音が聞こえた
クロガネ)「ちっ。通信機が壊れたかもしれん」
「「「え?!」」」
画面から目を離さずクロガネ屋の言葉に耳だけ向けた
クロガネ屋はそう言っていたが
でんでん虫からはまだ音が聞こえていた
本当に壊れたのか?