第68章 ☆ 酒場 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
ロー)「…いや、帰ってからでいい」
「…分かった…ねぇ…もう1回だけキスしてくれる?」
アヤからのお願いに少し笑ってしまった
ロー)「…1回だけでいいのか?」
「…私が止まらなくなる…部屋に戻りたくなる…独り占めしたくなる」
ロー)「…それもそうだな」
アヤもそう思ってた事に笑って俺はアヤに少し深いキスをした
噛み締めるように
そして顔を離せばアヤの顔が目に付いた
少し潤んだ大きな瞳
少し紅く染まる頬
俺を見上げるその視線もクセになるキスの感触も
全部が俺の心を掻き立てる
少し目を細めて微笑む様に笑えばアヤの目が少し見開いた
船の下から呼ぶ声が聞こえて2人して笑って最後に触れるだけのキスをして手を繋いでアヤから引かれるように船から降りた