第59章 ★ 悪夢 ★ 夢主視点 ★ ① ★
怖いとか痛いとか、そんな事もあったけど
それより覚えてるのはその紫の目
怪しく…怖く光る紫の目
そして…体中切り裂かれる感覚
夢に見る…私の記憶だとしても…
思い出したのはそこまで
次に覚えてるのは、幼い頃の初めて見た時のカカシとリンの顔
最初は気にしなかった
でも徐々に…鮮明にその男の人だけ思い出していって
それはこの世界に来てからも続いていて
思い出したくないのに
考えたくないのに
ふと、考えてしまう
ジジィに言った方がいいかな
いや、それよりロー?
正直自分の記憶だとしても思い出したくないと体が拒否する
私はアヤなの
ローに言った
『アヤの前の人生に興味無い』
この言葉は偽りじゃない
思い出したくない
怖いの