第47章 ☆ 大切なもの ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
「…私とカカシの関係」
俺は撫でていた手を止めてしまった
「やっぱり…変なの?…でもローの好きとは違うもん」
そう言ったアヤは顔を上げて少しむくれていた
ロー)「…」
「…ローも信じられない?私が…カカシの事好きだと思った?」
アヤは泣きそうな顔で俺を見てきた
まさかそんな事を聞かれると思ってなくて、どう答えていいか分からなくなった
ロー)「…」
「むー。やっぱりローもそう思ったんだ。」
アヤは寂しそうな声で呟いて俺から少し離れた
ロー)「…アヤ」
「ふーんだ」
アヤは俺に背を向けていじけてしまった
そんなアヤを見て笑ってしまった
「あー!笑ったなー!私怒ってるのに!」
アヤは涙目で睨んできた
ロー)「アヤ。こっちに来い」
「…むー…」
威嚇してくるアヤに俺は出来るだけ優しい声をかけた
ロー)「…アヤ…」
「…んー…」
アヤが睨みながら泣きそうな顔で俺の腕にしがみついてきた
ロー)「俺はそのカカシの事を知らない。お前やクロガネ屋の話しかな。だから何とも言えないが、お前が大切なら大切でいい…大事にしたいなら大事にすればいい」