第43章 ☆ 宴・初 * ロー視点 ☆ ① ☆
話を聞いていてひと段落したから俺は疑問を聞いてみた
ロー)「クロガネ屋はいつからここに?アヤがこの世界に来てからまだ2ヶ月しか経っていない」
クロガネ)「2ヶ月?ワシがここに来てもう2年は経っておるぞ」
「に、2年?」
クロガネ屋の言葉に全員の頭に?が浮かぶ
「…なんで…私より後に死んだ人間が…私より先に、この世界にいるの?」
「「「「「…」」」」」
アヤの言葉に全員が黙る
誰も答えられない質問だった
クロガネ)「まぁ考えても分からん。それよりお前に渡す物がある」
「…何?なんか預けたっけ?」
クロガネ)「ワシからではないわい。カカシからじゃ…カカシがお前の部屋に置いていった物じゃ」
クロガネ屋は立ち上がり家に戻って行った
シャチ)「…なんか、すごい話を聞いた気がする」
イッカク)「気がするんじゃない。聞いたんだよ」
「…本当だね。私もちょっと追いつけないや」
ベポ)「…アヤ、大丈夫?」
ベポの声に全員でアヤを見る
「…大丈夫なのか大丈夫じゃないのか分からないや」
アヤは少し困った顔をしていた
それから俺達は黙ってクロガネ屋を待った
疑問だらけの話だったがシャチやベポが黙ってたから少し見直した