第34章 ★ 参戦・帰還 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私は笑顔で麦わらの彼に近寄った
「君が…あの時ケイミーを助けに来た人…で、合ってるかな?」
麦わらの彼の前で立ち止まれば周りの人達も警戒していた
麦)「なんだお前!ケイミーを知ってんのか?!」
麦わらの彼は拳を出して構える
そんな彼に私は笑顔のまま話した
「私もあの場にいたからね。私は君に助けられた。君があの男を殴ってくれたおかげでね。だから…お礼しに来た」
麦)「礼だと?!」
「君、急いでるんだろ?理由は知らないが私は君の力になるよ。ここは任せて先に行きな。殿を務めてあげるよ。貴方の後ろには誰も行かさないから」
そう言って私は彼の後ろまで歩いて立ち止まり背中を押した
本当はゆっくり話したかったけどそうも言ってられない
彼は「誰か知らねぇけどありがとう!」と言って走って行った
確かにお互い名前も知らない
変なの
それに彼の目的も知らない
急いでる様に見えたけどなんで走ってるのかも
どこに向かってるのかも
何も知らない
そんなのに手を貸すなんてね
まぁ理由はどうあれ私は自分の目的を優先しよう
私は小さく笑って彼を見送り海軍と向き合った
「さて…あなた達の事知らないし興味もないし恨みもないけど…ふふっ。修行の相手ぐらいにはなるかな」
彼には何かある気がした
分からないけど
ここで死なれたら…面白くない気がした
私の勘がそう言ってる
海賊が自由なら
私は自分の勘に従おう
頑張ってね…麦わらの君
そして…楽しませてね
正義を掲げる皆さん