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【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第14章 帰国



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「どうしよう硝子!リンが目の前にいた!!」



“はぁ?”



携帯を耳に当てながら、ドタドタと足音を立て慌てて部屋に入る。



ドアを閉め、そこに背中を預けるとズルズルと床へと座り込んだ。




「ヤバイ、久々すぎて緊張してどうにかなりそうだった。つーか部屋に入った瞬間押し倒しそうになった」



“クズだな”



「だってめっちゃ可愛いんだよ!?僕の事上目遣いで見上げてポカーンとしちゃってさ!襲ってくださいって言ってるのかと思ったよ…」




“勝手な妄想も大概にしろ”




「それなのに僕ってば、格好付けて余裕こいた大人の男みたいな態度取っちゃってさ!嫌われてたらどうしよー!!」




“いや、どう考えてもお前は大人じゃない。そんでそのくらいで嫌うなら、とっくに高専時代に嫌われてる”




「いやー、明日から毎日一緒かと思うともうドキドキして心臓おかしくなりそー。僕の心臓止まったら治してね」




“ふざけんな”




「ダメだ、もう会いたい!早く明日にならないかな〜」




“8年も我慢出来たんだから平気でしょ”




「あ〜アイツマジで可愛い、全然高専時と変わってなかったし。本当マジで可愛い」




“五条さ、全然私の話し聞く気ないよね”




「あ!やべ!仕事用のスマホに伊地知から連絡きてんじゃん。伊地知マジビンタ決定だな。あれ?硝子?もしもーし?何だいつの間にか切れてんじゃん」



“…………ーーーーーーー…”




「まぁ良いや、やっと手の届くところに来てくれたんだ。もう絶対に逃がさないからね。リン」




五条はニヤリと口角を上げて笑うと、嬉しそうに手のひらを見つめた。








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