• テキストサイズ

【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第9章 さよなら五条先生


 ◇

 仕事の帰り道だった。久しぶりに同期に声をかけられた。

 同期という肩書きよりも私の勤めるファミレスグループの会長の孫といった方がいいかもしれない。

 そして私の元カレ……らしい。

 例によって私は全く彼を覚えていないのだが、入社した時に呼び止められた。彼の話によると私たちは中学の時に付き合っていたらしい。

「俺が千愛の入社を後押ししてやったんだー。顔見知りだっつってね、感謝して」

 そう上から目線で物を言われたのが、今の私の記憶に残る最初の彼の姿だ。

 名前は田丸。職場の人の話によると、結構遊び人らしくて入社後も派手にその肩書きを売りに女の子と遊んでいるらしい。

 お金持ちを鼻にかけて自己中心的に振る舞う田丸と私が、ほんとに付き合っていたのかと甚だ疑問に思うけど、付き合っていた頃の2ショット写真を見せられたからそうなんだろう。

 私の手元にはそれはないのだけど。


/ 681ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp