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≪進撃の巨人≫ 蒼翼の天使 

第18章 馬車に揺られて



「‥‥なにを想像しているんだ?」
エルヴィンは口元を片方曲げながら呟いた。
「‥‥いえ……何にも‥‥」
フィンは俯きながら呟く。

「……そうか、じゃあ続けよう。」
エルヴィンはフィンの指先を優しく咥えたり舌先でなぞり甘い刺激を与える。

「あっ……もう……やっ……」

「……そんな反応されると続きをしたくなる。
そろそろ・ナイルが起きるかもしれないな。」
悪戯に笑みを浮かべるエルヴィン。

「君がしたいなら帰ってから続きをしよう。」

「エルヴィンさん……っ。」
フィンはエルヴィンから目をそらして俯く。

エルヴィンの柔らかい唇がフィンの手の甲にキスを落としていった。


そっとフィンからエルヴィンの身体が離れていく。
エルヴィンは壁にかけてる鏡にで少し乱れた髪を手さっと直す。
いつも風格のある団長に少し姿を変えた。

フィンはそんな団長になったエルヴィンを見ながら
二日酔いの余韻の頭痛と心臓が忙しくなく動いて少し熱の帯びた躰を落ち着かせようとした。



エルヴィンはフィンの腕を掴んで
ベッドから優しく起こして小さな体を横抱きにする。

「‥‥立てるか?」
エルヴィンはいつも通りの優しい声にかわった。
「はい…‥‥!!」

「そんな赤くならなくても
いいじゃないか。」

エルヴィンがふふっと小さく笑いながらフィンの顔を覗き込む。


そっとフィンの細い腰をエルヴィンが支えながら
地面に足をそっと着地させる。

エルヴィンの悪戯な行為のせいもあり、
足元がかなりふわふわする。

胸の高まりを抑えながらフィンはなんとかバランスをとり覚束ない足取りで歩き出す。
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