第15章 道を教えて
3人は走り疲れ、陰に入り立ち止まった
アイム「さん…!怪我を…!」
『?』
腕を見ると血が滲んでいた
『大丈夫、痛くない。さっきの攻撃でやったみたい』
アイムはハンカチをの腕に結んだ
『ありがとう』
「ハァッ、ハァッ、ハァッ…も〜〜〜!今日は厄日だよ〜!」
『やくび?』
アイム「嫌なことが続いて起きるという意味です」
『へぇ…』
アイム「本当にプワゾールの事はご存じないのですか?」
「だから無いよ〜…!」
アイム「最近何か貰ったり…拾ったりしていませんか?」
「………あ」
男性は以前、500円玉と勘違いして道で何かを拾ったが
違うとわかり投げ捨てた
しかし、柱に当たり自分のところへ戻ってきたソレに何かを感じ、拾ってポケットに入れていた
「これが……」
アイム「ザンギャックはそれで猛毒を生み出し、この星を滅ぼすつもりなのでしょう」
「何てこった……こんなもの拾ったばっかりに……」
男性は座り込んだ
「借金はなくならない……誘拐は失敗……海賊に狙われた挙句にザンギャックにまで襲われて…!何でこんな運が悪いんだよぉ…!ホント最悪だよ……」
アイム「…いいえ。あなたは幸運です」
「……え…?」
アイムは手を差し出した
男性はアイムの手にプワゾールを置く
アイム「あなたが…この鉱石を拾ったことで、この星の…あなたや、大勢の人々の命を救えるのですから」
「…………」
アイム「王女でありながら…何も出来ず……星を失い…たった1人で逃げなければならなかった…そんな人もいますから…」
「それって…」
アイム「でも、生きていれば新しい道を切り開くことができます。だからあなたは幸運です!」
ザッガイ《ラッキーなのは俺様だ!》
「!」
ザッガイ《プワゾールと賞金首、ダブルでお持ち帰りできるんだからな!捕まえろ!》
ゴーミンたちが襲ってくる
アイムとは男性を守りながら戦う
ザッガイ《小癪な〜…!》
ザッガイはアイムとの首に手をかける
ザッガイ《プワゾールを寄越せ…!!》
ドォンドォンドォン!!
上を見上げるとマーベラスたちが
マーベラス「やっぱりお前らの仕業か!」
アイム「皆さん…!」
『みんな…』