第46章 素敵な聖夜
ガイ「そんなこと言わないでくださいよ〜。クリスマスって、」本当はもっとこう…ハッピー!な日なんです。ほら!」
ガイの指差す方を見ると大きなツリーに飾り付けをしている子供たちが
ガイ「ね?楽しそうでしょ?」
ルカ「まぁ…」
「あ…っ!」
ガイ「!!」
脚立から足を滑らせた少年をガイが抱きとめた
「バカ聖二!」
パンッ!
聖二の頬を叩く少女。姉の小夜
聖二「いったいなあ!」
小夜「お母さん帰ってきたら言いつけるからね!」
ガイ「あ、あの、弟さん…?」
小夜「あ…はい。すいません、ありがとうございました」
ガイ「あーいやいやいや!全然全然!それより…上の方は…俺が付けてあげるよ。また落っこちたら大変だもんな」
聖二「うん」
ガイ「よし、やるか!」
ルカ「これクリスマスツリーってやつ…?」
ガイ「そうです」
『大きいね…』
小夜「子供会のなんです。うちにはこんなの置けないから」
ルカ「だろうな…」
少女は椅子に戻り何かを縫っている
ルカ「へぇ〜、この人形手作りなんだ」
『可愛い』
聖二「それも姉ちゃんが作ってるの。ブッサイクじゃね」
小夜「うるさいな。普通だし。それより、集会場行ってツリーの飾り持ってきて。早く」
聖二「えぇ〜、しょうがねぇなぁ」
3人はツリーの飾り付けを手伝うことに
しぱらくすると緑のツリーに色とりどりの飾りが施される
ルカ「プレゼントくれないかなぁ」
『ルカ、良い子なのにね』
ルカ「ね〜?」
『…?』
気配を感じて振り返る
『…!ザンギャック!』
《誰ザマスかぁ〜?》
ガイ「みんな!早く逃げて!」
子供たちは走って逃げる
『(!あいつは…!)』
《あ〜、君にしましょ♪ドルルンパ!》
杖から出た光線が聖二に当たる
聖二「うわあああ!」
聖二は人形にされてしまった
「「『!!』」」
小夜「聖二……?聖二……!」
《次は小娘、あなたザマス!ドルルンパ!》
ガイ「!」
ガイは走り出し、小夜の元へ
そして光線に当たり人形になってしまった
ルカ「『ガイ!』」
2人は小夜を庇うように立ち、人形になってしまったガイを拾う
《オホホホ!》
《これは傑作!わざわざ自分から飛び込んで行って人形になるとは!》