第45章 伝説の勇者に
『ん……』
目が覚めるとバスコの腕の中だった
腕と体は鎖で縛られ身動きが取れない
『バスコ…』
バスコ「気がついた?ちゃん…♪」
『……降ろして』
バスコ「睨まないでよぉ〜、そういう顔もできるようになったんだねぇ」
バスコはを降ろした
『………』
バスコ「どこまで思い出した?」
『…何で話さなきゃいけないの』
バスコ「もちろん、お宝のたーめ」
『宇宙最大のお宝はマーベラスたちのものだよ』
バスコ「でも、そのマベちゃんはダマラスのおっさんにやられちゃったしねぇ。仲間ももういない」
『いる。ハカセがいる』
バスコ「あの緑の奴のこと?あいつに何ができる…」
『できる。だってハカセは…勇者だから』
バスコ「勇者ぁ?」
ドォォォン!
『!!何…!?』
大きな音と地響きが鳴る
バスコ「おっ、きたきた」
バスコ、鎖を持つサリーが歩き出し、どこかへ向かう
歩いていくとダマラスやドゴーミンが
そして十字架に磔にされているマーベラスがいた
『マーベラス!』
マーベラス「!…!!」
バスコ「よぉ」
サリー「ウキッ」
マーベラス「バスコ…!」
ダマラス《貴様の役目は終わったはずだ。何をしに来た》
バスコ「一応むかーしからの友達だからさぁ。最後くらいは見届けてやろうと思ってねぇ。それに、この子も…最後くらい会わせてあげようかなってね」
『…っ』
マーベラス「ふざけんな…!よくもジョーたちを…!」
バスコ「悪足掻きはやめなって。ちなみに俺、サンバルカンとファイブマンの大いなる力はゲットしたから」
『!』
マーベラス「何だと…!?」
バスコ「マベちゃんが死んだら、残りもぜーんぶ俺のもん。楽しみだなぁ、今から!」
『マーベラス…』
ゴーミンたちが辺りを見回る
ダマラス《よし、始めろ》
マーベラス「おい、忘れてねぇか……俺の仲間にはまだ…1人すげぇ奴が残ってる」
ダマラス《まさかあの軟弱な金髪のことか?フフッ…ハッハッハッ!笑いしか起きぬわ!やれ》
ドゴーミンがマーベラスに槍を突きつける
『マーベラス!!』